[シカゴ 3日 ロイター] - 米国各地で3日、学校の対面授業再開計画に反対する教員らによる抗議デモが行われた。教員らは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続く中、検査で教室の安全性が示され、地域の看護師増員などが実施されるまでオンライン授業の継続を求めている。
ウィスコンシン州の公立学校教員を代表する同州ミルウォーキーの労組は、段ボール製の墓石を作る抗議者の写真をツイッターに投稿。墓石には「学校で新型コロナに感染した生徒」「孫の宿題を手伝い感染した祖母」などのメッセージが書かれている。
また、ミルウォーキー、イリノイ州シカゴ、ペンシルベニア州フィラデルフィアでは教員らが車の中からクラクションを鳴らして抗議。カリフォルニア州ではロサンゼルスの商工会議所前に抗議者が集結し、コネティカット州では約400人が車列を組んでラモント知事の邸宅前を通過した。
米国では新型コロナ感染により15万5000人以上の死者が出ている。感染者数は全国では2週連続で減少したものの、ミズーリ、モンタナ、オクラホマなど20州は前週比で増加した。
一方、人口の多いアリゾナ、カリフォルニア、フロリダ、テキサス州では感染者と入院患者が減少している。