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タイ中銀、政策金利を0.50%に据え置き 経済に回復の兆し

発行済 2020-08-05 16:48
更新済 2020-08-05 19:00

[バンコク 5日 ロイター] - タイ中央銀行は5日、政策金利の翌日物レポ金利を過去最低の0.50%に据え置いた。据え置きは2会合連続で市場の予想通りだった。

新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウンが緩和され、経済に回復の兆しが出ている。

金融政策委員会は、全会一致で据え置きを決定した。

タイ中銀は今年、新型コロナ危機に対応し3回利下げしている。

金融政策委員会のTitanun Mallikamas氏は会見で「政策金利は過去と比べても、近隣諸国と比較しても既に非常に低い。もはや主役ではない」と指摘した。

タイ中銀は昨年8月以降5回の政策金利の引き下げを行い、利下げ幅は合計125ベーシスポイント(bp)となった。一部のアナリストは中銀が取り得る手段は限られるとして、年内は現状維持を予想している。

ただ、同氏は「緊急時には有している手段を活用する」用意があるとも述べた。また「全般的な経済活動が(新型コロナ)流行前の水準に戻るまで少なくとも2年かかる」との見方を示した。

中銀は通貨バーツ高の景気回復への影響を懸念しているとし、状況を監視し必要な措置を講じる用意があると表明した。またインフレ率が来年、目標水準に戻ると予想した。

観光業が壊滅状態で輸出も低迷していることから、アナリストは経済の急回復は見込めないとみている。

カシコン銀行の資本市場調査部門トップ、Kobsidthi Silpachai氏は「ソーシャルディスタンスの緩和は需要の一部を支えたが、回復にはかなりの時間がかかる」と述べた。

*内容を追加して再送します。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200805T074713+0000

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