[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は6日、新型コロナウイルス感染防止のための行動規制の影響で、国内失業率は今年10%近辺でピークに達するとの見通しを示した。
これまで今年の失業率ピークは9.25%とみられていた。ただ、国内で人口が2番目に多いビクトリア州で新型コロナの感染が再び広がり、メルボルンで6週間のロックダウン(都市封鎖)が導入されたため、失業率は10%近辺まで上昇すると首相は語った。
失業率は、政府の賃金補助受給者も含めるともっと高い水準になる。
実質失業率は13%超に達すると推計されていた。その前は11%程度と見込まれていた。
首相は「これは非常に大きな問題だが起こり得ないことではない」と指摘し、「これらの数字は非常に大きな代償を伴い、今後の回復に影響を及ぼす」と語った。