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中国「豪大使館が法執行を妨害」、尋問対象の豪記者帰国巡り

発行済 2020-09-11 01:49
更新済 2020-09-11 01:54
© Reuters. 中国「豪大使館が法執行を妨害」、尋問対象の豪記者帰国巡り

[北京 10日 ロイター] - 中国政府は10日、中国が尋問しようとしていたオーストラリア人記者2人を豪大使館がかくまい、2人が今週帰国したことについて、豪大使館が法の執行を妨害したと述べた。

中国の警察当局は先週、 オーストラリア放送協会(ABC)と経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューの記者に対し、出国禁止命令を言い渡した。中国に拘束されているオーストラリア人のジャーナリスト、チェン・レイ氏について尋問するためだったという。

2人は北京の大使館と上海の領事館に数日間避難した。豪外相によると、その間、豪外交官は中国当局と出国許可を交渉した。

中国外務省の趙立堅報道官は「中国の豪大使館は当該記者をかくまい、中国の尋問を回避させた。通常の法執行をあからさまに妨害した」と述べた。

記者2人は出国前に中国国家安全省による尋問に応じた。

ただ趙報道官は、領事館の業務範囲を越えた行動であり、豪側の説明が必要と述べた。

豪外務貿易省からはコメントを得られていない。

中国とオーストラリアは、記者の安全巡り互いに非難し合っており、このところ緊張が高まっている。

豪国籍のチェン・レイ氏は中国国営テレビのキャスターであり、先月から中国に拘束されている。中国外務省は違法行為を行った疑いがあるとしているが、オーストラリア川は拘束理由が不明と主張している。

今週は中国が、オーストラリアにある国営メディア拠点で働く記者4人が6月に起きた未発表の事件で「嫌がらせを受け、威圧された」と主張。豪諜報当局による家宅捜索を受け、電子製品を押収されたという。豪保安情報機構(ASIO)はコメントの要請に応じなかった。

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