[ベルリン 5日 ロイター] - ベラルーシの反体制派指導者スベトラーナ・チハノフスカヤ氏は5日、ベルリンでロイターのインタビューに応じ、同国当局者40人に対する欧州連合(EU)の制裁合意を「小さな勝利」と評価しつつも、対象を広げるべきだと訴えた。6日に予定されるドイツのメルケル首相との会談で、追加措置を求めるという。
8月9日のベラルーシ大統領選に立候補していたチカノフスカヤ氏は選挙後に警察の取り締まりが強化される中、リトアニアに出国。選挙の公式結果では現職のルカシェンコ氏が勝利したが、チハノフスカヤ氏の支持者は選挙に不正があったと非難し、ルカシェンコ氏は不正を否定している。
EU首脳は2日、ベラルーシの内務相や選管責任者など40人に制裁を科すことで合意した。
チハノフスカヤ氏はこの動きについて「勝利だが小さな勝利だ。制裁リストを拡大しなければならないと私は確信しており、そう主張する」と述べた。
6日に予定されるメルケル氏との会談は「祖国のために支援を必要としている1人と、きっと我が国を支援する意向の強いはずの1人という2人の女性間の暖かい対話」になると予想した。
さらに「私には、彼女の側からの支援に関する幾つかの提案があり、われわれはそれらを協議すると思う」と語ったが、詳しくは説明しなかった。