[パリ/ブリュッセル/ロンドン 7日 ロイター] - 独仏両国は7日、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏に対する襲撃を巡り、欧州連合(EU)による対ロシア制裁の導入を支持する共同声明を発表した。
共同声明はドイツのマース外相とフランスのルドリアン外相が発表。「(ナワリヌイ氏襲撃を巡り)これまでのところロシア政府は信頼の置ける説明を行っていない。このため、襲撃にロシア政府が関与していたとする以外の納得できる説明はないと見なしている」とし、「独仏は追加制裁を巡る欧州パートナー国の提案を支持する」とした。
外交筋はこれまでにロイターに対し、ロシア軍の情報機関であるロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)を対象とした制裁措置について、独仏が12日のEU外相会議で提案すると明らかにしている。
独仏の方針に対し、ロシアは反発。外務省のザハロワ報道官は外務省のウェブサイトに掲載した声明で「ナワリヌイ氏の身に起きたことの解明に向けロシアと適切に協力する代わりに、独仏はロシアを脅している」とし、ロシアは独仏と通常関係を維持できると見なしていないとした。
英国は独仏に賛同を表明。ラーブ外相は「ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件を巡り独仏と連帯する」とし、関与が疑われる人物に対する制裁発動に向けパートナー国と取り組んでいくとする声明を発表した。
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