[イスラマバード 1日 ロイター] - パキスタンのカーン首相は1日、同国が実効支配するカシミール地方北部のギルギット・バルティスタン地域を準州に格上げすると表明した。同地方の領有権を巡り対立するインドは反発している。
カーン首相は、ギルギットで演説し「ギルギット・バルティスタン地域を準州とすることに決定した。これは同地域が以前から求めていたことである」と述べた。
インド外務省報道官は「違法に武力で占領しているインド領の一部に対し、重大な変更をもたらすパキスタンの試みを断固拒否する」と述べた。
インドは昨年、同国が実効支配するジャム・カシミール州から自治権を剥奪し、パキスタンが反発していた。
パキスタンとインドは73年前に独立して以来、カシミール地方の帰属を巡って対立し、2度戦火を交えている。
カーン首相は、ギルギット・バルティスタン地域をいつ格上げするか、時期を明示しなかった。行政単位の変更は、憲法を改正する必要があり、議会の3分の2が賛成しなければならない。