[東京 4日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は4日午後の会見で、米大統領選で勝利した候補者には適切な時期に日本政府として祝意を表したいとの見解を述べた。
3日投開票の大統領選では、日本時間4日夕方になって通常では行われる敗者による「敗北宣言」が行われていないことに対しては「コメントするのは適切ではない」と語った。
一方、中国公船が59日連続で沖縄県尖閣諸島の領海および接続水域に進入したことに対し、加藤官房長官は「極めて深刻な状況」と指摘。現場でその都度、警告を行っているとともに、中国側に外交ルートを通じて厳重に抗議していると説明した。
トランプ政権は、尖閣諸島を巡って日米安保条約に基づく防衛義務の対象になるとの見解を示してきたが、大統領選後の米新政権の方針については「仮定の議論についてコメントは差し控える」と語った。
その上で「米国とは緊密に連携を取っていく」と説明した。
(田巻一彦)