[ロンドン 16日 ロイター] - 水素燃料航空機を開発する新興企業ゼロアビア(米カリフォルニア州)は16日、ビル・ゲイツ氏が立ち上げた「ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ」などから2140万ドルの資金を調達したことを明らかにした。
アマゾンやロイヤル・ダッチ・シェルからも資金を調達した。
ゼロアビアは、6人乗りの水素燃料プロペラ機で10回のテスト飛行を実施。温室効果ガスの排出量がゼロの商用機の開発を目指している。
化石燃料を大量に利用する航空業界にとって、水素燃料は新たなエネルギー源となる可能性がある。水素は化石燃料や水の電気分解から取り出すことが可能。
ゼロアビアは、2023年までに10ー20人乗りの商用機を最大500マイル飛行させる計画。2030年までには最大の200人乗りの商用ジェット機で3000マイルの飛行を目指す。
まず貨物機を運航した上で、旅客機の運用を計画している。
これまでの資金調達額は3440万ドル。ブリティッシュ・エアウェイズとも提携しており、将来どのような形で水素燃料航空機に移行できるか検討を進めている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201216T064056+0000