[ドバイ 16日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は16日、米国で政権が交代してもイランに対する敵対的な姿勢は変わらないとの考えを示した。ハメネイ師が公の場に姿を見せるのは数週間ぶり。今月初旬には健康悪化説が報じられていた。
国営テレビによると、ハメネイ師は関係者との会合に出席し、「敵を信用するなというのが私の強い提言だ」と言明。トランプ政権だけでなく、オバマ前政権もイランに敵対的だったとし、バイデン次期大統領が就任しても米国の敵意が消え去るわけではないとの認識を示した。
同時に、対イラン制裁解除に向けたロウハニ大統領の取り組みには反対しないとし、「正しく賢明な方法で制裁を解除できるのであれば、実現しなくてはならない」と述べた。
これに先立ち、ロウハニ大統領は「最も無法な米大統領だった」トランプ氏が米政権を去ることに満足しているとしつつも、「バイデン氏の就任を非常に喜んでいるわけでもない」と語った。