[マドリード 21日 ロイター] - スペインの政府系調査機関CISが21日に公表した世論調査によると、新型コロナウイルスワクチンの実用化後すぐの接種を望む国民が40%を超え、1カ月前の37%から上昇した。
すぐには接種しないと答えた回答者は28%いたものの、11月18日に公表された前回調査の47%から大幅に低下した。
この他、新規感染者数がここ2週間増えていることを背景に、ワクチンが「保証されていて試験済みであり、信頼できるもの」であれば接種すると答えた人も16.2%に上った。
調査は12月1─9日に3800人を対象に実施された。
欧州連合(EU)当局は21日、米製薬大手ファイザーと独バイオテクノロジー企業ビオンテックが共同開発したワクチンの承認について判断を下す。両社のワクチンはいくつかの国で承認済み。
スペインは27日以降、国民に対して自主的に接種を受けることを促す見込み。2021年5─6月までに最大2000万人が接種するとみられる。
スペインは欧州の中で新型コロナの感染が最も広がった国の一つ。保健省の最新データによると、死者数は今月18日に149人増の4万8926人となった。感染者数は1万1815人増の179万7236人となった。