[ワシントン 24日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は24日、トランプ大統領が今月に西サハラでのモロッコの主権を承認したことを受け、西サハラに米領事館を設置する手続きを開始したと発表した。
米政府は長く続けてきた方針を転換し、西サハラでのモロッコの主権を承認した。西サハラの領有権を巡っては、モロッコと「ポリサリオ戦線」が対立。アルジェリアが支援するポリサリオ戦線は独立を求めている。
主権承認は、米国の仲介によるイスラエルとアラブ諸国との国交正常化の一環。モロッコは過去4カ月でイスラエルとの国交を正常化した4カ国目となった。
ポンペオ長官は声明で、西サハラの経済と社会の発展を促進するため、当面はモロッコの首都ラバトにある米大使館がオンラインで西サハラに関する業務を行うと説明。その後、早期に設置する領事館に全業務を移行する方針だ。
ポンペオ氏は「モロッコによる自治計画の枠組みの中で、モロッコとポリサリオ戦線との間にある問題の解決に向けた政治的交渉を支援し続ける」と表明した。