[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国のバイデン次期大統領の政権移行チームは、バイオ燃料業界団体と電話会談を行った。2人の関係者が明らかにした。米政府が定めた「再生可能燃料基準(RFS)」の順守や低炭素社会実現に向けたバイデン氏のビジョンなどについて議論した。
RFSは、製油会社に対してガソリンにトウモロコシ由来などのバイオ燃料を一定量、混合することを義務付ける制度。ただ、製油会社は、基準を満たすことで財務が圧迫されると証明できれば、免除を申請することが可能。
トランプ政権は免除の拡大に動いたが、バイオ燃料業界からは、需要が打撃を受けるとの不満が持ち上がった。一方、製油業界は、免除により小規模製油会社が存続できると主張している。
関係筋によると、政権移行チームはRFS順守に関して議論した。
また、別の関係筋によると、バイデン氏が環境保護局(EPA)の次期長官起用を決めたマイケル・リーガン氏も農業団体やバイオ燃料業界団体と接触している。