[4日 ロイター] - 2020年のベネズエラの原油・石油製品輸出は、前年比37.5%減の日量62万6534バレルと、1940年代以来77年ぶりの低水準となった。
米国の対ベネズエラ制裁が背景。リフィニティブのデータとベネズエラ国営石油PDVSAの内部資料で明らかになった。
西側諸国は2018年のベネズエラ大統領選に不正があったとして同国のマドゥロ政権を非難。米政府はベネズエラだけでなく、PDVSAと取引する主要企業にも制裁を科している。
制裁を受け、PDVSAは石油を転売する中小の仲介業者との取引に依存。同じく米国の制裁対象となっているイランとの関係を深めている。
2020年のベネズエラの燃料輸入は前年比51%減の日量8万3780バレル。同国はガソリン不足に見舞われている。
2020年は新型コロナウイルスの流行を受けて、原油の供給が世界全体で約9%減少したが、ベネズエラの輸出減少率はこれを大幅に上回っている。
PDVSAのコメントは取れていない。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210104T072343+0000