[モスクワ 24日 ロイター] - ロシア財務省は24日、政府系ファンドのナショナル・ウェルス・ファンド(NWF)について、資金運用の多様化に向け、人民元と円に投資し、ドルとユーロの比率を引き下げたことを明らかにした。
2月1日時点のNWFの運用資金は1790億ドル。同ファンドは2月18日時点で5915億ドル規模の金・外貨準備の一部を構成する。
同省によると、人民元の比率は15%、円は5%に設定された。ドルとユーロの比率は45%から35%に引き下げられた。ポンドの比率は10%で変わらず。
同省は「NWFの収益性を高め、投資リスクを分散することが目的だ」と説明。2月に変更を完了したと明らかにした。
ロシアは同国のウラル原油が予算に織り込まれた水準を上回った際にドルや他の外貨を購入し、NWFの資金を積み増している。原油価格が上昇すれば、それだけ外貨購入も拡大する。