[北京 25日 ロイター] - 中国生態環境省は25日、今年の大気の質に関する目標を昨年の平均をやや上回る水準に設定する方針を明らかにした。昨年前半は、新型コロナウイルス感染拡大抑制のためのロックダウン(都市封鎖)により、大気汚染が大きく改善した。
今年の目標では、大気1立法メートル中のPM2.5の平均を34.5マイクログラムにすることを目指すという。昨年に監視対象となった337都市の平均は33マイクログラム、北京は38マイクログラムだった。
現在中国が設定している「暫定」の基準は1立法メートル当たり35マイクログラムで、世界保健機関(WHO)が年間平均として推奨している上限10マイクログラムを大きく上回る水準となっている。