[9日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は9日、2021年の国内原油生産予想を日量16万バレル減の1115万バレルとした。前回予想は日量29万バレル減だった。
また、21年の石油および液体燃料消費量は日量141万バレル増の1953万バレルと予想した。
米石油サービス会社ベーカー・ヒューズは、国内の掘削リグ稼働数が原油価格回復を受け増加し始めていると説明。先週の石油掘削リグの稼働数は1基増の310基と、昨年5月以来の高水準に達しているという。
EIAはまた、2月の米原油生産は日量平均1040万バレルと推計。1月実績(推計値)を50万バレル下回る水準。特にテキサス州を中心に、米全土が寒波に見舞われたことが反映されたと指摘した。
このほか、新型コロナウイルスのワクチン接種が世界で本格化する中、需要見通しも改善し、原油価格が押し上げられている。
21年の世界の石油液体燃料消費は日量平均9750万バレルと、前年比で530万バレル増加する見通し。さらに、22年には380万バレル増の1億0130万バレルに達する見込み。