[ラマラ(ヨルダン川西岸) 13日 ロイター] - パレスチナ自治政府当局とアラブ連盟は13日、チェコ共和国がエルサレムに外交事務所を開設したのは国際法違反と非難した。
チェコは11日、テルアビブの在イスラエル大使館の支部をエルサレムに開設。開設式典にはチェコのバビシュ首相が出席した。
2週間前、イスラエルはチェコにモデルナ社の新型コロナウイルスワクチン5000回分を「ワクチン外交」の一環で送付した。このプログラムは後に法的に問題になり、凍結されている。
パレスチナ外務当局はチェコの動きを「パレスチナ人とその権利に対する露骨な攻撃であり、目に余る国際法違反」とし、和平の展望を損なうと表明した。
一方、アラブ連盟のアブルゲイト事務局長はカイロで声明を発表、「エルサレムの法的地位は、国の代表事務所開設決定により影響を受ける。東エルサレムは国際法上は入植地となっている」と指摘した。
チェコ外務省は、エルサレムの事務所は大使館ではないと強調した上で、事務所開設はチェコとイスラエルの戦略的パートナーシップ強化と当地のチェコ市民に対するサービス向上が目的と説明した。