[パリ 15日 ロイター] - イランのザリフ外相は15日、欧州政策センターで講演し、米国の核合意復帰に向けた時間がなくなりつつあると表明、6月のイラン大統領選後は約半年間にわたって政治が空転すると警告した。
同相は、まず米国が制裁を解除して核合意を順守すべきだと改めて主張した。
バイデン新政権は、トランプ前大統領が離脱した核合意の復活を目指しているが、イランが先に核合意を順守すべきだと主張している。
ザリフ外相は「欧州は妥協に慣れている。イランと米国はそうではない。米国は強要することに慣れており、イランは抵抗することに慣れている」と発言。「双方が妥協して核合意に復帰するのか、再び袂を分かつのかを決める時期に来ている」と述べた。
同相は、バイデン政権について、イランを交渉のテーブルに着かせるために最大限の圧力をかけるトランプ前政権の政策と異なることは何もしていないと主張。
また、米国は「無関係な」要求をしており、予備協議を行う理由はないと述べた。
同相は「米国は迅速に行動すべきであり、迅速に行動するには大胆になる必要がある。必要な措置を講じなければならない」と述べた。
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