[ロンドン 1日 ロイター] - 英バーミンガム大学主導の研究チームが公表したデータによると、米製薬大手・ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを2回接種した80─96歳の高齢者の約98%で強い抗体反応が確認された。重症化リスクの高い高齢者への有効性が証明された。
研究は英国内の同年齢層100人を対象に実施。これによると、コロナ感染歴がある人は、1回目の接種後に最も強い抗体反応が示された。2回目の接種後も強いままだった。
研究を主導した同大学のポール・モス教授とヘレン・パリ―講師は、最も高齢の96歳も含めて抗体反応は強かったと指摘。モス氏は記者団に、臨床試験(治験)の結果と相関があったとした。
ファイザーと独ビオンテックは1日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンの予防効果が91.3%とする最新の治験データを発表した。
モス氏らの研究対象者100人は高齢者福祉施設ではなく独立して生活しており、3週間の間隔を空けてワクチンを2回接種した。
研究結果は、まだ専門家の査読を受けていない。