[ブラジリア 26日 ロイター] - ブラジル国家衛生監督局は26日、州知事らから要請のあったロシア製新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の輸入を拒否した。
技官が「本質的リスク」や「深刻な欠陥」を強調し、安全性や品質、効果を保証する情報不足を指摘したことを受け、理事会が全会一致で決定した。
衛生管理担当の幹部は、すべての提出書類や他の規制当局からの情報などを考慮すると、本質的リスクが大きすぎるとの認識を示した。
スプートニクVはすでに複数国で承認済み。ロシアの科学者は、380万人のデータに基づく評価では、新型コロナに対する有効性は97.6%と主張している。
ブラジルと同様に、欧州連合(EU)も治験と製造過程に関する情報不足を理由にスプートニクVを承認していない。
保健省によると、ブラジルではこれまで人口の13%に相当する2730万人が1回目のワクチン接種を行った。
累計感染者数は1440万人、死者は40万人にのぼっている。