[ソウル 27日 ロイター] - 韓国の青瓦台(大統領府)は27日、韓国と北朝鮮のホットライン(直通電話回線)が再開したと発表、両国首脳が信頼回復と関係改善で合意したことを明らかにした。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)も、両国首脳の合意により、南北間のすべての通信手段が27日午前10時(日本時間同)に再開したと報じた。
青瓦台によると、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が4月以降、複数の書簡をやり取りし、ホットライン再開で合意に至った。
北朝鮮は2020年6月にホットラインを遮断。2019年2月には、文大統領が仲介を申し出ていた2回目の米朝首脳会談が決裂していた。
文大統領は、バイデン米大統領が北朝鮮の核・ミサイル開発を巡る交渉を再開するとの期待が高まる中、ホットラインと協議の再開を呼び掛けていた。