[ワシントン 17日 ロイター] - 米上院外交委員会の議員らは17日、イスラム主義組織タリバンが政権を掌握したアフガニスタン情勢へのいら立ちが募っているとし、米国のアフガニスタン政策に関する公聴会を開き、失敗の原因を探ると表明した。
同委員会のメネンデス委員長(民主党)は声明で「ここ数日のアフガニスタンでの出来事は、過去20年にわたり米国の共和党および民主党政権がおかしてきた数々の誤りの結末だ」とし、「長年にわたる政策とインテリジェンスの失敗が招いた恐ろしい結果を目にしている」と指摘した。
メネンデス氏は、トランプ前政権とタリバン間の交渉やバイデン政権による駐留米軍撤退の方法など、米国のアフガニスタン政策について公聴会で話を聞く方針を明らかにした。
一方、同委員会の共和党議員らはメネンデス氏に宛てた書簡で、国務省がアフガニスタン情勢にまったく対応できなかった理由を知りたいとして、ブリンケン国務長官による証言を要求。「国務省からの報告は一貫性がなく、重要な詳細が抜けており、議員と国民に応えていない」と非難した。
公聴会の日程はまだ発表されていない。