[モスクワ 19日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は19日、20カ国・地域(G20)議長国を務めるイタリアのドラギ首相と電話会談を行い、イスラム主義組織タリバンが全権を掌握したアフガニスタンの情勢について協議した。
ロシア大統領府の声明によると、両首脳はアフガニスタンの平和と安定の確保に向け、G20の枠組みを含めた国際協力の促進で合意した。
イタリア政府も声明を発表し、両首脳はアフガニスタン情勢と周辺地域への影響について「実質的な協議」を行ったとし、「安定の確保、テロリズムとの戦い、人身売買、女性の保護」などについて国際社会が対処する際のガイドラインの策定について検討したと明らかにした。
イタリアの外交筋によると、イタリアはアフガニスタン情勢を協議するためにG20首脳会議の開催を検討している。
これとは別に、ドラギ首相はフランスのマクロン大統領とも会談。イタリア政府によると、両首脳は移民流入の管理のほか、アフガニスタンにおける人権保護などについて話し合った。
ロシア大統領府によると、プーチン大統領もマクロン大統領とアフガン情勢やカラバフ、イラン、ウクライナなどを巡る問題について協議し、個人的な交流継続で合意した。