[国連 19日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は19日、アフガニスタンの全権を掌握したイスラム主義組織タリバンに対し、包摂的な政権を樹立し、人権を尊重するよう圧力をかけるために国連安全保障理事会が利用できる手段は、タリバンの国際承認要求以外にないとの考えを示した。
グテレス事務総長は記者団に対し、16日の安保理非公開会合でこの件について提起し、各国に引き続き団結するよう訴えたと説明。
「タリバンの承認が唯一の(交渉)手段だ。そのために国際社会、安保理が結束することが非常に重要だ」と述べた。
現在はカブールに駐在する国連職員がタリバンと緊密に連絡を取っているとし、「誰と何のために会うのか明確になった時点で」自らタリバンとの折衝にあたる用意があると述べた。
ネイソン・アイルランド国連大使は、タリバンが婦女子の権利を尊重すると言っているようだが、その点が承認の需要なポイントになってくると指摘した。