[北京 19日 ロイター] - イスラム主義組織タリバンのスハイル・シャヒーン報道官は、中国国営メディアに対し、同国はアフガニスタンの平和と和解を促進する上で建設的な役割を果たしてきたとし、アフガン再建に貢献することを歓迎すると述べた。
タリバンは週末にアフガンの首都カブールを制圧。多くのアフガン市民が国外に退避しようと空港に殺到し、混乱が起きた。多くの人は、タリバンが過去のようなイスラム教の厳しい解釈に基づいた統治を行うのではないかと恐れている。
世界的に影響力を拡大する中国は、タリバンへの対応においてはロシアや米国と異なり、アフガンで戦ったことがないという事実が有利に働く可能性がある。
シャヒーン報道官は、19日夜の中国国際テレビ(CGTN)のインタビューで「中国は多大な経済力と能力を持つ大国であり、アフガニスタンの再建、復興、再構築において非常に大きな役割を果たすことができるだろう」と述べた。
中国の王毅外相兼国務委員は7月、中国北部の天津を訪問したタリバンの代表団に対し、アフガンが穏健なイスラム主義政策を採用することを期待すると述べた。
中国は、宗教的過激主義が新疆ウイグル自治区の不安定化につながっているとしており、タリバンの支配地域が分離独立勢力の拠点になることを長年懸念してきた。