[ロンドン 23日 ロイター] - 英政府は23日、アフガニスタンからの英国民や協力者らの退避の一環で、政府の「飛行禁止」リストに名前のある人物が英軍用機で英国に移動したが、この人物はもはや脅威とは考えられていないと明らかにした。
スカイ・ニュースはこれより先、この人物について、過激派の疑いのある人や安全保障上の脅威と見なされる人の英渡航を防ぐための監視リストに名前があるにもかかわらず、英中部バーミンガムに到着したと報じていた。
内務省報道官は声明で「警察や治安機関などが関与する厳格な審査の一環で、ある人物について内務省に注意喚起があったが、さらに調査した結果、治安当局や法執行機関にとって関心のある人物ではない」と説明した。
スカイ・ニュースによると、英議員は国境管理当局の高官から、監視リストに名前のある5人が英国の支援を得てアフガンを出国しようとしたが、このうち4人は阻止され、残る1人がバーミンガムに到着したという説明を受けたという。
ある政府関係者によると、この人物はその後、アフガン退避者の手続きを進めることが認められた。
政府報道官は「アフガンには国家安全保障や公共の安全に深刻な脅威をもたらす人々がいる」とし、「政府や情報機関などが徹底的な審査をしているのはそのためであり、英国へのリスクと見なされる人がいれば対処する」と述べた。