[ハノイ 24日 ロイター] - ベトナムのファム・ミン・チン首相は24日、中国大使に対し、ベトナムは特定の国と協調して他国に対抗することはないと述べた。
シンガポールを訪問中のハリス米副大統領は24日、中国が南シナ海で「威圧」と「脅迫」を続けていると批判し、米国は自由で開かれたインド太平洋を目指すと発言。ハリス氏はベトナムも訪問する予定となっている。
ベトナム政府は声明で、ベトナムが独立的かつ多角的な外交政策を堅持し、国際社会の責任を担う一国であることをチン首相が確認したと指摘。「ある国と協調して他国に対抗することはない」とした。
また、南シナ海の領土問題は国際法と「高水準の共通感覚」に基づいて解決されるべきとしたほか、ベトナムは中国から新型コロナウイルスワクチンに関する支援を受けるとした。
チン首相と熊波中国大使との会談は事前には発表されていなかった。