[ドバイ 25日 ロイター] - イラン国会は25日、ライシ大統領が提出した閣僚候補について教育相を除き承認した。教育相候補は、専門分野の経験不足を理由に却下された。
外相となるのは、反西欧姿勢のホセイン・アブドラヒアン氏。精鋭軍事組織「革命防衛隊」やレバノンのイスラム主義組織ヒズボラなどに近いとされるアブドラヒアン氏は、駐バーレーン大使などを務め、2011-16年まで外務次官だった。
石油相には、元石油次官で国営ガス会社のマネジングディレクターだったジャバド・オウジ氏が起用された。
新閣僚のうち何人かは、米国もしくは欧州連合(EU)の制裁対象になっている。
ライシ政権にとって最大の課題は、米国の制裁解除と経済の立て直し。米制裁解除と絡む核合意再建に向けた関係国の協議は4月から始まり、直近で6月20日に6回目が開催されたが、西側とイランの意見の違いは解消されなかった。次回協議の日程もまだ決まっていない。