[メキシコ市 14日 ロイター] - メキシコのクロティエ経済相はロイターのインタビューで、国内の半導体生産を拡大するため、製造に必要な水が豊富にある南部諸州に製造拠点を建設する可能性があるとの見方を示した。
「われわれがサプライチェーン(供給網)のバランス最適化について語る時、(南部への)展開を意味している」と述べ、中部ハリスコと北西部バハカリフォルニアの両州には既に半導体生産施設があると説明した。ロペスオブラドール大統領は貧しい南部諸州への投資と経済発展促進を主要な政策目標に掲げている。
クロティエ氏は「メキシコは半導体の組み立て、パッケージング、そしてウエハーで貢献できる」と語った。
メキシコと米国は先週、「ハイレベル経済対話」を再開し、半導体をはじめとする供給網の共有化で競争力の強化を図ることで合意した。クロティエ氏によると、両国は半導体や医療機器、医薬品のサプライチェーンに関する共同作業部会の設置で合意したという。
同氏によると、半導体に関する作業部会は来週、第1回会合を開く予定で、11月9日に成果を報告する見通し。