[14日 ロイター] - 米バイデン政権は14日、テキサス州における人工妊娠中絶を事実上禁止する新法の施行阻止を求めて、同州オースティンの連邦地裁に正式に申し立てを行った。
司法省はこの法律の合憲性が裁判所で審議されている間、中絶禁止措置を一時的に差し止めるよう求めている。
テキサス州の法律は胎児の心音が確認された後の中絶を禁止している。通常は妊娠6週目ごろで、多くの女性は妊娠に気付いていないことが多い。性的暴行や近親相姦による妊娠についても例外を設けていない。
妊娠6週目以降の女性の中絶手術を行った医師だけでなく、女性をクリニックに連れて行ったタクシーの運転手なども訴えられる恐れがある。一般市民も訴訟を起こすことが可能で、勝訴すれば最低1万ドルを得られる。