[19日 ロイター] - 中国の王毅外相は19日、ウクライナ東部の停戦と和平への道筋を示した「ミンスク合意」が同国の情勢を解決するための「唯一の方法」だとし、ウクライナを大国間の競争の前線にしてはならないと述べた。
ビデオリンクで安全保障会議に出席した王氏は、全当事者が腰を据えて深い議論を行い、ミンスク合意を履行するためのロードマップとタイムテーブルを作成すべきと表明。また、各国の主権、独立、領土保全は尊重・保護されるべきだと述べた。
また、ウクライナ情勢を取り上げた中で、たとえ超大国であっても国際規範を自らの意思で置き換えてはならないとも指摘。特定の大国が冷戦思考を復活させ、ブロック間の対立をあおっているとした上で、どの国も歴史の歯車を戻すことに執着し、対立する同盟を構築するという過去の過ちを繰り返すべきではない、と語った。