[ワシントン 18日 ロイター] - 2021年1月6日に起きた米連邦議会襲撃事件を巡り、当時のトランプ米大統領が暴力をあおったとして提訴された裁判で、ワシントンの連邦地裁は18日、訴えの却下を求めていたトランプ氏の申し立てを退けた。
同地裁は、民主党議員と警察官2人が起こした3件の訴訟継続を認めた。
一方、同じく被告となっていたトランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏と元顧問弁護士のルディ・ジュリアーニ氏に対する訴えは却下した。
3氏は議会襲撃事件が発生するまでの自らの発言について、憲法で保障された言論の自由だと主張していた。
また、米国大統領は職務上の行為を巡り訴訟から保護されるとした1982年の最高裁判決も焦点となった。
連邦地裁判事は、議会襲撃前にトランプ氏が行ったスピーチは大統領としての職務の範囲内ではなかったとし、訴訟から守られないと判断した。