[ワシントン 10日 ロイター] - 複数の外交筋によると、国連安全保障理事会はロシアの要請で11日に会合を開き、米国がウクライナで生物兵器開発に関与しているとするロシアの主張を取り上げる。ロシアは証拠を示していない。
会合は午前に開かれる見通し。
ロシアのポリャンスキー国連次席大使はツイッターへの投稿で「ロシア代表部は、ウクライナ領土における米国の生物学的軍事活動を協議するために3月11日の安保理開催を要請した」と述べた。
米国はロシアの主張を「ばかげている」と否定し、ウクライナに侵攻したロシアが化学兵器や生物兵器を使用する準備をしている可能性があると警告している。
ロシアは何年も前から米国がウクライナの研究所と協力し、生物兵器を開発していると主張してきた。ウクライナ侵攻の直前にこの主張がロシアのメディアで繰り返し取り上げられ、ザハロワ外務省報道官も9日に言及し、米国は説明する必要があると述べた。
米国務省のプライス報道官は9日の声明で、「ロシアはウクライナでの自らの恐ろしい行動を正当化するために口実をでっち上げている」と批判した。