[プラハ 13日 ロイター] - チェコ政府は13日、ロシアが軍事侵攻したウクライナに対して追加の軍事支援を行うと表明した。隣国スロバキアも防空システムを送ることを検討すると明らかにした。
チェコの防衛相、Jana Cernochova氏はテレビ番組討論会で、チェコは既に、ウクライナ向けに7億2500万クローナ(3155万ドル)相当の軍事支援を行ったと述べ、「(追加支援は)少なくともその倍の水準になる」と語った。チェコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。
安全保障上の懸念から詳細は明らかにしなかった。チェコ政府は先月、ウクライナに機関銃や自動小銃、弾薬などを供給したと明らかにしている。
ロシア軍は13日、ポーランドとの国境付近にあるウクライナ西部の軍事施設を空爆した。地元当局者が13日明かした。約30発のミサイルが発射され、少なくとも35人が死亡、134人が負傷したとしている。
米ホワイトハウスによると、バイデン大統領は12日、ウクライナからの要請を踏まえ、同国への武器支援強化で最大2億ドルの予算支出を承認した。
オースティン米国防長官は3月16日に開かれたブリュッセルでのNATO会議出席後、スロバキアを訪問する予定。スロバキアもポーランド同様にNATO加盟国でウクライナと国境を接している。
スロバキアのヘゲル首相は13日、同国が保有するソ連製の防空システム「S300」をウクライナに送る可能性について議論する考えを示した。