[シドニー 29日 ロイター] - 南太平洋の島しょ国、ソロモン諸島のソガバレ首相は29日、中国との安全保障協力に向けた協議への反発について、「非常に侮辱的だ」と語った。
ソガバレ氏は議会で、流出した中国との安全保障に関する文書は原案であり、詳細は公表しないと述べた。
「われわれは、新たな友好国からいかなる圧力も受けておらず、中国に対して、国内に軍事基地の建設を求めるつもりも全くない」と語った。
オーストラリアに海軍基地建設を要請したことがあるが、パプアニューギニアとの防衛計画を踏まえると不適切だと同国は判断して受け入れなかったと説明した。
「地政学的な権力闘争に加わるつもりはない」と強調し、「どちらかの側につく」こともないと表明した。
オーストラリアやニュージーランド、米国は、ソロモン諸島と中国が安全保障協定を結び、中国が同国に軍地拠点を設ける可能性があるとして警戒を強めている。