[ワシントン 29日 ロイター] - 米国防総省は29日、ポーランドに駐留する米軍はウクライナ軍に武器を引き渡すのに伴い「連携」を取っているが、「伝統的な意味」での訓練は提供していないと表明した。
バイデン大統領が28日、先週のポーランド訪問で同国にいるウクライナ軍部隊の「訓練」に協力している米軍兵士と話をしたと述べたことを受け、同省のカービー報道官が補足説明した。
「多くの人が考えるような伝統的な意味での訓練ではない。連携を取っているとするのがふさわしいだろう」と述べた。
米国はロシアがウクライナ侵攻を開始する前に、ウクライナ軍に訓練を提供していた米軍要員を同国西部から引き揚げた。また、ウクライナ西部リビウに近い訓練施設は今月、ロシア軍のミサイル攻撃を受けた。
カービー報道官はまた、リトアニアを含む東欧にF18戦闘機10機など軍用機を追加派遣し、米軍兵士も200人以上増派すると明らかにした。
欧州では現在、米軍兵士10万人強が駐留している。ロシアのウクライナ侵攻前は約8万人だった。