[ロンドン/香港 30日 ロイター] - 香港終審法院(最高裁)の非常任判事を務めているロバート・リード英最高裁長官ら英判事2人は30日、同法院に辞表を提出した。香港国家安全維持法(国安法)による反対派の取り締まり強化への懸念が理由という。
リード氏は声明で、香港にとどまり続けると、政治や言論の自由といった価値から逸脱した政権を支持しているように見えるためだ、と説明した。
香港の外国籍判事の存在は、香港の自由と自治および高度の自治を保証するとした香港基本法に明記されている。辞任する2人を含めて外国籍の非常任裁判官は12人いる。
2020年以降、これまでに英国籍とオーストラリア国籍の判事2人が辞任している。