[27日 ロイター] - ロシアは27日、英下院議員287人を入国禁止対象とし、英国内の「嫌ロシアヒステリー」を扇動し、ジョンソン首相の侮辱的な態度を誘発したと非難した。
対象のリストには現職や元閣僚のほか、既に下院議員でない人物の名前も含まれ、元議員のドミニク・グリーブ氏は2回記載されている。
ロシア外務省はこの措置について、英国が3月11日にロシア下院議員386人に同様の措置を取ったことへの報復と説明。「これらの人物は、英国の対ロ制裁発動において最も積極的な役割を果たし、英国で根拠なき嫌ロシアヒステリーを扇動した」との声明を発表した。
ウクライナ侵攻を受け、英国は他の同盟国とともに、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)やプーチン大統領を含む政界エリートに広く制裁を発動している。
4月16日に自身もロシア入国禁止対象となったジョンソン首相は議会に対し、「この287人は全員、ロシアの処分を名誉の印と受け取るべき」と述べた。長年ロシアを批判しているクリス・ブライアント議員は「私がこのリストに入っていないとは全く失望した」と発言した。