[ヘルシンキ 31日 ロイター] - エルドアン・トルコ大統領の報道官は31日、フィンランドが北大西洋条約機構(NATO)への加盟を望むなら「テロリスト」の保護をやめ、トルコの安全保障上の懸念を真剣に受け止める必要があるとの立場を示した。
ファフレッティン・アルトゥン氏はフィンランド紙ヘルシンギン・サノマットに「フィンランドがトルコを理解しないことが問題ではない。トルコの安全保障上の懸念を真剣に受け止めようとしないことだ」と指摘した。
トルコのカリン大統領補佐官も30日のサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)との電話協議で「トルコの国家安全保障を脅かすテロ組織」に対し「具体的な措置を講じることが不可欠」と伝えた。
アルトゥン氏は「フィンランド政府はNATOへの加盟かこうした組織の保護か、どちらが重要かを最終的に決める必要がある」主張した。