[ハーグ 14日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は14日、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、NATOは一段と高い即応性を構築し、東部の軍備を増強する必要があるとの考えを示した。
NATO加盟30カ国はスペインの首都マドリードで29─30日に首脳会議を開催する。これを前にストルテンベルグ事務総長はこの日、オランダでルッテ首相のほか、デンマーク、ポーランド、ラトビア、ルーマニア、ポルトガル、ベルギーの首脳と非公式会合を実施した。
会合後「より強固で戦闘に対応できる前方部隊の必要性のほか、即応性の強化や、事前配置された装備や物資の増強などについて議論した」とし、「マドリードで開く首脳会議では、NATO態勢の大幅な強化が合意される」との見通しを示した。
ウクライナのゼレンスキー大統領が長距離兵器の供与の増加を求めたことについては、ウクライナにより多くの重火器を供与することに同意すると表明。ただ、詳細は明らかにしなかった。
スウェーデンとフィンランドの加盟申請については、トルコが反対している問題を解決するために団結して前に進む方法を模索していると語った。