[ワルシャワ 30日 ロイター] - ポーランドのモラウィエツキ首相は30日、経済制裁で物資輸送が困難になっているロシアの飛び地カリーニングラードについて、欧州連合(EU)とロシアの間で解決策が必要との認識で一致していることを明らかにした。
カリーニングラードはEU加盟国リトアニア経由の鉄道や道路に物資輸送の大半を依存しており、EUの対ロ制裁の影響で6月17日以降、ロシア本土からの一部貨物輸送が途絶えている。
ロイターは29日、カリーニングラードを制裁対象外とする案を欧州当局者が検討しており、リトアニアが消極姿勢を転換すれば7月上旬にも合意する可能性があると報じた。
モラウィエツキ氏は「カリーニングラード州はロシアのごく小さな一部であり、制裁の事実上の実施に違反しない計画で合意する価値があると双方が結論づけた」と記者会見で述べた。