[3日 ロイター] - ベラルーシのルカシェンコ大統領は3日、ウクライナ侵攻を続けるロシアを今後も支援すると表明した。ロシアと「連合国家」創設を目指す動きの一環との認識を示した。
同氏は第2次世界大戦時のソ連軍による首都ミンスクの解放を記念する式典で演説し、ロシアのウクライナ侵攻を「まさに開始初日から」支援してきたと強調。ベラルーシ国営のベルタ通信が動画で伝えた。
「われわれは現在、ロシアのナチズムとの闘いを唯一支援しているとして批判されているが、現在もこれからもロシアを支援する」と強調。
「批判する人たちはベラルーシとロシア連邦が緊密な連合であり、実質的な統合部隊があることを知っているのだろうか。われわれは兄弟国ロシアと共にあり続ける」と述べた。
ベラルーシは1990年代半ば以来、ロシアとの連合国家の形成を標ぼうしてきたが、実現に向けた進展はほとんどない。ルカシェンコ氏は過去にベラルーシが「主権」を維持する必要性にも言及している。
一方、ウクライナの現地メディアによると、ゼレンスキー大統領はルカシェンコ氏の発言が「危険」だと指摘。「ルカシェンコ氏はベラルーシをロシアのウクライナ侵攻に引きずり込むようなことがあってはならない。これは危険なシグナルだ」と語った。