[18日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、米国のペロシ下院議長が8月に台湾訪問を計画していると報じた。事情に詳しい関係者6人の話として伝えた。
関係筋によると、ペロシ氏が訪台すべきかどうかを巡って米政権内でも意見が割れているという。
ペロシ氏の事務所はロイターの取材に対し、「安全面への配慮から、外遊に関しては事前に確認もしていない」と述べるにとどめた。米国務省にもコメントを求めたが、現時点で回答はない。台湾外交部(外務省)は、「(ペロシ氏訪問)関連情報は得ていない」と述べた。
FTによると、ペロシ氏の一行はインドネシア、日本、マレーシア、シンガポールのほか、ハワイにある米インド太平洋軍司令部も訪れる。
ペロシ氏は4月、新型コロナウイルス検査で陽性となったことを受けて台湾訪問を延期していた。1月には台湾の頼清徳副総統とオンライン形式で会談している。
中国外務省の報道官は、ペロシ氏が台湾を訪問すれば「中国の主権と領土の一体性を深刻に侵害することになる」と表明。「米国側がこの方針を頑なに維持すれば、中国は主権と領土の一体性を守るため、断固とした強力な措置を間違いなく講じる。米国は全ての結果に完全に責任を持つ必要がある」と述べた。