[ソウル 15日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記に宛てた書簡で「両国が共通の取り組みにおいて、包括的かつ建設的な二国間関係を拡大する」ことに前向きな姿勢を示した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が15日に伝えた。
プーチン氏は、北朝鮮の祖国解放記念日に当たり金氏に書簡を送った。関係緊密化は両国の利益となり、朝鮮半島と北東アジア地域の安全保障と安定の強化につながると述べたという。
金氏もプーチン氏に書簡を送り、ロシアと北朝鮮の友好関係は大戦下で朝鮮半島を支配していた日本に対する勝利によって築かれたと言及。両国の「戦略的・戦術的協力、支援、連帯」は、敵対する軍事勢力からの脅威と挑発を挫くための共通の努力として、それ以来新しいレベルに達していると述べた。KCNAは敵対勢力を特定しなかったが、通常、米国とその同盟国を指す言葉としてこの言葉を使用している。
金氏はまた、ロシアと北朝鮮は両首脳が2019年に会談した際に交わした合意に基づいて協力関係を発展させるとの見方を示した。