[シドニー/ウェリントン 16日 ロイター] - オーストラリアおよびニュージーランドの政府は16日、中国が両国からの食肉などの輸入を禁止する可能性があると報じられたことを受け、中国側から正式な通知はなく、通常通り製品が出荷されていると説明した。
豪紙オーストラリア・フィナンシャル・レビューは、家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)を巡る懸念でオーストラリアとニュージーランドからの食肉・農産物輸入が停止される可能性があるとの中国メディア報道を伝えた。
豪農務省報道官は、この報道を認識しているとした上で「正式な通知は受け取っていない」と述べた。
また、ニュージーランド第一次産業省の担当官は「中国大使館職員を通じて中国当局に調査を行った結果、ニュージーランド製品が引き続き輸出されていることが確認された」と説明した。
オーストラリアとニュージーランドでは、家畜の口蹄疫感染は確認されていない。ただ、インドネシアの観光地バリ島で感染が確認されたため、両国政府は警戒を強めている。