[台北/北京 30日 ロイター] - 中米グアテマラのブカロ外相は30日、訪問している台湾の総統府で蔡英文総統と会談し、「グアテマラは平和、主権、領土保全の原則を堅く信じているため、台湾を常に支持する」と述べた。
グアテマラと台湾は「民主同盟」で結ばれた「同じ志を持つ国」だと指摘。「平和は譲れないが、特に主権は譲れない」と述べた。
ブカロ氏は発言の中で中国には言及しなかったが、自身の台湾訪問は「いかなる対立に直面しても対話のみが勝利を得られるという信念に基づき、台湾の人々に連帯を示すことの重要性を世界に伝える」ためとした。
蔡総統は、ブカロ氏が外相就任後初めて訪れた「アジアの国」が台湾だと指摘し、グアテマラの外交支援に謝意を示した。
台湾と正式な外交関係を維持しているのはグアテマラを含め14カ国。中米では3カ国(他はホンジュラスとベリーズ)となっている。
中国外務省の趙立堅報道官は30日の定例会見で、台湾の与党民主進歩党(民進党)が「政治的操作のための外交関係」を利用して自らを欺いているが「中国再統一という歴史的必然は止められない」と述べた。その上でグアテマラに対し、「歴史的トレンドに沿って」決定を下すよう求めた。