[ウィルクスバリ(米ペンシルベニア州) 30日 ロイター] - バイデン米大統領は30日、ペンシルベニア州で演説し、トランプ前大統領の邸宅を捜索した米連邦捜査局(FBI)の捜査官が暴力的脅迫を受けていることについて、決して許されない行為だと非難し、警察やFBI向けの予算削減に反対する立場を強調した。
「法を執行し、仕事をしただけでFBIが攻撃され、捜査官やその家族の生命が脅かされることにうんざりしている」と述べるとともに「この国で法執行者の命を危険にさらす行為は、決して許されない」と続けた。
また、警察予算を増額し、殺傷力の高い銃を禁止するよう訴え、自身が掲げる銃犯罪の取り締まり強化策に反対する共和党議員らを批判した。
ペンシルベニアは11月の中間選挙と次期大統領選で激戦州になるとみられ、バイデン氏はこの日を皮切りに、9月5日のレイバーデーまでの1週間に計3回同州を訪れる計画。
バイデン氏は共和党の熱烈なトランプ支持者を「米国を再び偉大に」のスローガンの略語である「MAGA」と呼び、批判を強めている。
この日も「MAGA共和党の友人」を名指しし、2021年1月のトランプ氏支持者らによる議会議事堂襲撃事件を「非難することもなく法執行機関を支持するとは言わないでほしい」と皮肉った。