[国連 14日 ロイター] - 国連年次総会は16日、ウクライナのゼレンスキー大統領が総会演説をビデオで行うことを許可する決議案を審議する。総会では過去2年、新型コロナウイルス禍のため各国指導者のオンライン演説が認められていたが、今年はニューヨークを訪れて演説するよう求められている。
ゼレンスキー氏は21日に演説する予定だが、ロイターが閲覧したところによると、ウクライナの国連代表団は加盟諸国に送付した文書で、ゼレンスキー氏は「ロシアによる侵攻のため対面出席が不可能」と訴えている。
決議案の草案はウクライナが作成。「今後の会議の前例を作るものではない」と明記している。
外交関係者らは、ロシアがこの草案を巡り投票を求めるとみている。ロシアのネベンジャ国連大使は14日、ゼレンスキー氏のビデオ演説に反対を表明、記者団に「ゼレンスキー氏は全く問題なく世界中を訪れているが、ここには来られないそうだ。ならば代表を派遣して演説させることになる」と述べた。