[ロンドン 19日 ロイター] - ウクライナ東部の一部を実効支配する親ロシア派「ルガンスク人民共和国(LPR)」の裁判所は19日、4月に身柄を拘束した欧州安保協力機構(OSCE)の元職員2人に、反逆罪で禁錮13年を言い渡した。OSCEは「非人道的で一貫性に欠ける」と非難している。
禁錮刑が言い渡さたのはドミトロ・シャバノフ氏とマクシム・ペトロフ氏。LPR当局者は、2人は米中央情報局(CIA)とウクライナ諜報機関のために働き、ルガンスクの軍人や軍備に関する情報を米政府に伝えていたとしている。
2人はOSCEが2014年に設置したウクライナ特別監視団(SMM)で勤務。SMMはロシアによるウクライナ侵攻を受け、活動を停止していた。
OSCEは、罪状は「捏造」されたもので、2人は公的な任務を遂行したことで刑罰を受けたと非難。ヘルガ・シュミット事務総長は、即時かつ無条件い解放するよう呼びかけた。OSCEによると、LPRはもう1人の団員を拘束している。
OSCEにはロシアとウクライナを含む57カ国が加盟。